物件の間取りや設備などに関するトラブルの多くは、賃貸借契約以前に申込者が室内の確認をしていなかったというケースがたくさんあります。契約する前に必ず室内を見て、間取りや設備などは必ず事前に確認することが大切です。またその周辺の環境や交通機関などもあわせて調べておきましょう。
なかなか希望するような部屋が見つからず、何軒も内見したりすることが多くなるのはやむをえないでしょう。ただ仲介の不動産業者から物件の紹介を受け、物件をおさえておく必要があるとして、いくらかの金銭を要求される場合があります。その後に契約の申込みを断ると、仲介業者の中には「貸し主の承諾を得たので手付金に変わった」として返還しないケースが数多くありますが、これらの金銭は申込金または預かり金と呼ばれるもので、契約が成立していない限り返されるべき金銭です。
契約の内容については、退去時に関することにも触れているはずなので、入居に関することだけでなく、住みはじめてから退去するまでをトータル的に考えながら、契約書をしっかりと理解してください。また、仲介事業者には重要事項の説明義務がありますので、その説明に少しでも理解出来ない、あるいは納得ができなければ必ず確認し、それでも納得いかなければその場で契約を断る心積もりも必要です。
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